2017年2月20日月曜日

太陽と鉢は大切! その2

昨日の「鉢に日が当たるところに置いてください」に加え、

「とにかく鉢は小さく、用土は最小限にしてください」にも関わってくるお話です。




黒いプラ鉢を日が当たるところに置くと、日が当たった部分と室温との差が20度もありました(昨日の例です)。
それでは、同じ鉢内の反対側、直接日に当たっていない側の温度はどうなっているでしょうか?

日かげなわけではありません。
直接日に当てた側が36度を超えた頃、
反対側は19.8度、室温18度とほとんど差がありません。

5号鉢程度の用土と水分量でも、鉢内を完全に温めることができないのです。

鉢が大きく、用土が多くなれば、鉢内の温度を上げることがより難しくなります。

温室で栽培した場合でも、温室内温度を40度以上にすることが可能なため鉢内は温まりやすくなりますが、サボテンもマダガスカルの植物も、鉢内部日の当たる側面にびっしりと根を這わせますので、根が届きやすい小さめの鉢に植えると良く育ちます。

窓に近いこんな位置でも、鉢の部屋側はほぼ室温です。
室内栽培でも冬を越え、通年元気にしていたのは、かろうじて直接鉢が日に当たっている部分からの温度が与えられていたからでした。
「明るい場所」ではなく、「鉢に日が当たる場所」が必要です。
窓際以外の奥まった室内を置き場所にすると、鉢が温まらず植物が元気に育つための温度が確保できません。枯れても仕方がない環境です。