2015年11月29日日曜日

冬場の水やり

冬が近づくこの時期、マダガスカルの植物をお買い上げいただいたお客様からのお問い合わせ筆頭は、「冬場の水やりは?」です。
概ね「MAD栽培基本」ラベル内・マダガスカル植物Q&A「水やりは?」編 の、冬場についての説明と違いはありません。

今のところ、サボテンオークション日本では冬季の断水をお勧めしておりません。

冬場12月~2月頃の間完全に水を絶って細い根が枯れてしまった場合、一から生えさせないといけなくなります。(春に水やりを開始するなり腐ることがあるそうです。)
また、人間の思惑と違って休眠してくれていない場合はイモ内部の水分を使い果たすのでお勧めできません。



真冬の水やりは、主に細い根を死なせないための水分と考えてください。
(本体のためにはほとんど吸い上げなくなると思います。)
月に1回程度水をザーッとやるか、
たくさんやるのが心配な場合は、なんとなく用土が湿る程度に(夏場の水やり後数日たったサラサラで湿った感じ)月に23回コップ等でまばらに水をかけて春まで乗り切って下さい。
室内なら数日乾ききったくらいでは細根も死にません。


・温室含め、加温設備の場合
毎年一定数、通年変わらずに活動する株があります。
(葉が落ちず、夏季と変わらない水の吸い上げをします。ほとんどの属で見られるようです。昨年は冬の間花を付け続けたヘディオトイデスも3本ありました。)
用土がすぐに乾くようなら、水を控えすぎるとイモが痩せたり葉が緑のまま萎びたりします。
(用土が乾かずに活動している株は、未発根でイモ内の水分を使って活動している恐れがあるので、霧吹き等で外から水を与えてください。)

未発根の株に対する本体への霧吹きですが、温室の温度次第ではあっという間に蒸発します。環境と相談しながら半日で乾く程度の散水に変えたり色々お試しください。

・輸入直後の場合
南半球から来ています。これから夏だと思っているかもしれません。
発根していなくても葉が出ていたり出そうとしていると本体の水分を使ってしまうので、毎日霧吹きをかけてあげてください。
(特にオペルクリカリアは乾燥を嫌う傾向にあるようです。せっせと霧吹きしています。)
用土の方は、冬場の水やり基本と同じです。

・用土が詰まり気味の場合
水やりと用土と置き場所はセットで考えてください。あくまでも、水はけの良い用土が最小限で植えてあり、鉢が温まる場所に置いてあることが前提の水やり方法です。
用土が砕けて目詰まりをし始めた場合や、サボテンオークション日本の用土や植え方ではない場合は、ザーッと下から出るまでの水やりではなかなか水が切れず水分過多になり根腐れを起こすかもしれません。
なんとなく水分があるかな程度を目指し、だましだまし冬を越えてください。
植替えは暖かくなってからです。

・大きな鉢の大きな株の場合
小さい株に比べ、最小限とは言っても用土が多いです。
活動をあまりしていない様子なら、ザーッと水はやらず、時々まばらに用土を湿らせる程度が安全かもしれません。
根が偏っていて、根がある位置を把握している場合は(活動期に鉢内の他の場所より明らかに乾くのが早い箇所があれば、そこに根があります。)、そこにだけ時々水をかける手もあります。



どの場合にしても、基本は乾いたら水をやる、で対応できます。



2015年11月28日土曜日

初霜

今年初の霜が降りました。
加温設備のない温室にあるマダガスカルの植物を、加温できる温室に移動し始めます。
まだ加温はしていません。

2015年11月26日木曜日

続・実生ギラウミニアナに花

10月1日に花が咲き、10月23日の記事で枝分かれし始めていた、実生のギラウミニアナ。
画像はのせませんでしたが、10月23日に花をつけていたギラウミニアナがありました。
花の両脇から何かが出始めたので、また枝になるのかと思っていたのですが、
枝じゃなかったです。
また花芽になりました。
現在雌性期のように見えます。(長らくこのままな気がするので、花粉が作られなかった雄性期かもしれません。)
(12月4日追記・その後、花粉付きおしべが出てきました。写真はめしべのようです。)
今後は枝4本になるのか、また花芽か、何も出ないのか。
10月1日に咲いた方の現在。枝が2本。



今月23日記事のグラキリス・花芽のようなものは、少しずつ伸びている最中です。

2015年11月25日水曜日

内張りビニールが下りました

悪天候が続きます。
急に冬らしい温度になってきました。

温室の内張りビニールが出入り口側も下ろされました。
出入りにひと手間かかるようになりますが、保温力はぐっと上がります。

2015年11月24日火曜日

2014年実生も元気です

温かそうな疣のふちどり。
2014年播種のサボテンも元気に育っています。
あと2ヶ月と少しで植替えが始まります。(たぶん)

シワ玉牡丹などは、当分親の特徴が表れる気配はありません。
変わった丸疣の青磁牡丹は、どことなく雰囲気が出てきたのではないでしょうか。
親御さん。

2015年11月23日月曜日

実生グラキリスに花芽?

播種からまもなく1年と4ヶ月。
実生のグラキリスに花芽らしきものが出現しました。

葉は本体から直接出ますし、
枝はてっぺんのトゲトゲした部分のようなものが伸びていくはずです。
こんなすらっと伸びるのは、花芽だけだったと思うのです。


2015年11月22日日曜日

スバポダ・正、スパボダ・誤

ずっとマダガスカルからの書類がユーフォルビア・「supaboda」になっていたので、間違えて覚えていました。
改めて調べたら「subapoda」でした。
「ハ」が濁点、「ホ」が半濁点のようです。
間違えて覚えてしまった方は申し訳ありません。
一緒に覚え直してください。
他の記事も直します。

2015年11月21日土曜日

実生スバポダ(仮)に花

播種から1年3ヶ月ほど、ユーフォルビア・スバポダ(仮)に、花が咲きました。

(これ、イトレメンシスじゃ・・・・・・?)




幼葉で特徴がまだ出ていないだけなのかとずっと待っていましたが、こちらの一群もイトレメンシスのようです。
区別がつかなすぎるとは薄々・・・。

今年の実生で、最初からスバポダっぽいのがあるのです。そちらが正しいのでしょう。

2015年11月20日金曜日

牡丹 花の後

牡丹が大量に咲いています。
大疣の牡丹やおもしろい牡丹は花粉をつけて回ります。
花粉をつけ終わっても、まだ終わりではありません。
花が咲けば花ガラが残ります。
べったり。

花同士がくっついてしまうと、葉が押さえつけられて変な向きに曲がったりします。
ピンセットを使い、花ガラ同士を引き離しておきます。
乾いてぽろっと取れる様になれば花ガラ取りです。

大きな花ガラは乾ききれずにカビ始めたりします。
鋏で短くカットして乾きやすくし、本体に腐れが回るのを防ぎます。
乾いてぽろっと取れる様になれば花ガラ取りです。

程よい花数で、晴れが続いた時に咲いた牡丹は、自主的にちょうどよく乾いています。
ぽろっと取れれば花ガラ取りです。

付けたままにしておくと、水やり後に茶色い液体が流れて本体が汚れてしまうので、
とにかく花ガラ取りです。

なんだか取っても取っても花ガラがあります。
アガベ牡丹の群生はもうたいへん。

2015年11月19日木曜日

秋終盤の窓際水やり

マダガスカルの植物も落葉が徐々に進んでいます。
冬支度が目前になり、真冬の水やりについてのお問い合わせが増えてきました。
一度まとめた記事にしようとは思いますが、とりあえず参考までに、11月現在自宅窓際水やりの様子です。
鉢のサイズは4号5号です。

グラキリス・プベスケンス・キフォステンマのパキプス、の3本は、もうじき3度目の冬を迎えます。
ずっと、「用土が乾いたら水をやる」を通しています。
鉢を見て乾いていたら水をやるので、正直、何日おきぐらいで水をやっていたか正確には把握していませんでした。鉢ごとに違いますし。
「成長期以外は月に1~2回ですかねー」と言いつつ嘘だと困るので、ちょっと日数を数えてみました。

ギラウミニアナを倒してしまって植え替えた11月9日に、すべての鉢に水をしっかりとやりました。
今日の夕方の時点で、まだすべての鉢に水分が残っています。
加入時期の遅い新発見のユーフォルビアやエビス笑の鉢はしっかり用土の色が濃いです。
水の吸い上げの良いグラキリスやセンナの鉢も、辛うじて乾ききっていません。
10日目でこれなら、あと5日はどの鉢も放っておいて大丈夫でしょう。
ということで、室内栽培の場合、この時期でも月に2回以下で大丈夫なようです。
(夏場はグラキリスが最短で3~4日に一回、他が1週間~10日に1回程度だったと思います。)
温度が下がればもっと乾くのに時間がかかるようになるはずなので、さらに回数は減るでしょう。

今回は足並みをそろえるためにまとめて水をやりましたが、乾いた鉢から順に水をやるので、我が家の場合だとグラキリス・センナと、エビス笑では水やりに5日以上差が開くはずです。
(植え替えたての用土は乾くのが早いので、ギラウミニアナが本当は1番早く乾いています。今朝、水もやってしまいました。)
グラキリスとエビス笑は根の張った株だと同じ程度に水を吸います。うちのエビス笑は、まだ根が張り切っていないのでしょう。

オペルクリカリア・パキプスには、毎朝霧吹きをかけています。
小さい方がちょっと心配です。

2015年11月18日水曜日

マダガスカル用土 一部訂正

3月10日の記事、 マダガスカル植物Q&A「用土のこと」編 の内容を一部変更いたします。
用土の作り方を説明した部分の「4.」に、
発根のために多少微塵を残したいので、軽めにふるっています。完璧にふるい切りません
の一文があったのですが、この部分を削除いたしました。

発根のために細かい土は残したいのですが、軽くふるうやり方だとどうしても粉末状の微塵が多く残ってしまい、目詰まりを起こす鉢が出るようになりました。
(大量に用土を使うので、用土の場所によってムラがあり微塵が多すぎる場所が出たのだと思います。すべての鉢に起きていたわけではありません。)
 
特に集中して発根させたい植物の場合は、微塵をさらにふるって粉だけ抜いた極小粒の用土を混ぜるようにします。

写真の下の極小粒用土は、いつも微塵を抜くふるいでは、ふるい落とされてしまう粒です。
これ以上細かいふるいを使うと大量の用土を作るには時間がかかりすぎてしまうので、このサイズの目のふるいを使っています。
少量の用土を作る方でしたら、初めから写真下の粒も残る程度のふるいを使うのも良いかと思います。
上がマダガスカル用土の大きさ。下が微塵からさらに微塵を抜いた用土。

2015年11月16日月曜日

力が有り余る今年の実生接ぎ

今年の実生接ぎは元気いっぱいです。
土台のキリンウチワも良く育っています。
元気すぎたのか、普通の単頭が少なくなってきてしまいました。

特に姫牡丹が、もれなく変貌を遂げています。
白のラインがずいぶん濃いと思っていたら、ラインの中がザワザワしていました。
白線の中になんかいる。
虫の集合体が嫌いな人は苦手そうです。
ビーエー液等は、まったく使っていません。



アガベ牡丹も怪しい。

横から出てくるのは、どの種類も日常茶飯事。


2015年11月15日日曜日

続々・運目の分かれ目

上の方は、問題なく発芽したグラキリス。
葉の側から殻を破ってしまった、発芽したてグラキリス、その後の様子です。
(10月30日「続・運命の分かれ目」)

成長スピードは、根の側から出てきたものの半分以下ですが、本葉が出てきました。
写真の芽以外もまだ枯れていないので、とりあえず生きてはいけるようです。

が、

11月播種のエビス笑104粒中、現在発芽している99粒すべて、なんの問題もなく根の側から出てきました。
同じく11月播種のグラキリスも、1プランター分、発芽しているものについては、すべて根の側から出ています。
葉側から発芽したものは1本もありません。
どういうことでしょう。

けっこうな発芽率。
プランターと用土、播種時の水分量は同条件です。
違いがあるとすれば、温度でしょうか。
10月播種分は、夏播きと同じように温室内が45度付近まで上がることがあったように思います。
(夏播きの時も葉から出るものはありました。ちなみにこの温度帯だとハオルチアの発芽がひどかったです。)
11月に入ってからはさほど天気も良くなかったので、温室を閉め切った後もあまり高温にはなりませんでした。(晴れれば軽く40度越えです。)

温度差か、播種後の水分蒸発の差か。
そもそも遺伝子で個性があるのか。
とにもかくにも、早めに救助すれば葉から出ても育ってくれるようなので、こまめに確認することにします。 




まったく話は変わりますが、現在オークション出品中のマカイエンセ(トップ画像になっているもの。)、花びらの数がおもしろいです。 
でも、この株の他の花は普通に5枚に分かれているようです。

2015年11月14日土曜日

実生イトレメンシス(仮)に花

播種から1年3ヶ月ほど、ユーフォルビア・イトレメンシス(仮)に、花が咲きました。

(仮)を外しても良さそうです。

2015年11月13日金曜日

綴化か2頭か

綴化になぁれ。
実生接ぎの瑠璃兜錦。
成長点が横に増えはじめ、形も扇状に広がってきました。
綴化になるといいな!と、見守っています。
真ん中から2つに分かれて2頭になる可能性も高いので、まだわかりません。

どうも、この兜の兄弟が、接いでいないものも含め複数本同じように育っています。
似た特徴の親に心当たりがないのですが、まとまって先祖返りでもしたのでしょうか。

2015年11月12日木曜日

温室にストーブ設置

マダガスカルの植物が置いてある3号6号温室にストーブが設置されました。
どんどん冬への準備が進みます。

(私は、お昼頃に花粉を付けに行っただけです。)

2015年11月11日水曜日

11月播種プランター発芽

ギラウミニアナとクリーム花エビス笑
11月になってから播いたユーフォルビアやパキポディウムの種が発芽しはじめました。
サボテンオークション日本の温室内では、まだ播種可能な時期だったようです。

春まで植え替えずに済むよう、間を空けて播きました。
ギラウミニアナは相当空けてあります。
10月21日記事のクリーム花エビス笑の種104粒も、この調子ならほとんど発芽しそうです。

10月末に入荷したユーフォルビア・フィアナランツォアエの変種と目されている植物からも種が取れました。
少しだけギラウミニアナとも似ていますが、種はギラウミニアナのように大きくはなく、ラバティやヘディオトイデスなみに細かいです。
軸が太った形で発芽する種類だと、現在輸入中の植物の中では最も小さい芽でした。

栗っぽいユーフォルビアはまだ発芽していません。


なお、人力で交配していたビグエリーに種取りネットをかけに行ったらもうはじけていました。
早いです。
花数の少ない種類ほど弾けるまでが早い気がします。
そのへんから生えてくるのを待ちます。

フィアナランツォアエの変種と思われるユーフォルビア

2015年11月9日月曜日

窓際ギラウミニアナ非常事態

昨日ビッグバザールから帰ってみると、ギラウミニアナの鉢が倒れていました・・・・・。

しっかりと水を吸いあげた本体が重くなりすぎて耐えきれなくなったようです。
薄々わかってはいたのですが、1年は植え替えずに行こうと我慢していたのが裏目に出ました。
そのままにしておくと、ぐらぐらになった状態では自重で根が傷みそうです。
そうでなくても、間違いなくまた倒れます。

そんなこんなで、冬に向かう今から温室でもないのに植え替えです。
・・・これで、枯れても冬の寒さが原因か植え替えたせいか分からなくなってきました。
ユーフォルビアの冬越え観察はパキポディオイデスと新発見の植物にまかせましょう。

鉢から外すとこんな様子です。
しっかり鉢中に根が回ってはいますが、どことなく温室のものに比べると控えめな気がします。
緊急避難なので、そーっと抜いてそーっと新しい鉢に移しました。
根は崩しません。
鉢底には粗い土のみ。パーライトは使いませんでした。
4号ラン鉢から5号ラン鉢(小)に移動です。
最初の植え付け時に迷ったのですが、温室ではないこともあり、その時は小さめの4号に植えました。根は出たので良しとします。
植替え終了。元々、天辺を水平にすると根元が斜めになってしまう株で重心が安定しにくいのです。

2015年11月8日日曜日

冬の「サボテン・多肉植物ビッグバザール」ありがとうございました

冬の「サボテン・多肉植物ビッグバザール」に出店して参りました。
サボテンオークション日本のブースでお買い上げいただいた皆様、足をお運びいただいた皆様、まことにありがとうございました。
あいにくの雨の中、たくさんのお客様が朝早くからおいでになり、予定開場時間よりも早く開場されるほどの賑わいでした。
おかげさまで、たっぷり並べた植物群を撮影する余裕もない開場後でした。

2015年11月7日土曜日

ビッグバザール明日です

いよいよ明日は、冬の「サボテン・多肉植物ビッグバザール」(五反田TOCビル)です。
今までにない植物の量を箱詰めしました。
準備万端です。

最近はおかげさまで通常業務も慌ただしいです。
明日もスタッフは、ビッグバザール班とお留守番で通常業務班に分かれてお仕事です。

会場に行くスタッフも人数が増えてきたので緑のTシャツが目印です。
ご用の際はお気軽にお声掛ください。

2015年11月6日金曜日

寒冷紗が外されます

全温室から、寒冷紗と台風用ネットが外されました。
とても明るいです。
冬の間はビニールのUVカットのみになります。

2015年11月5日木曜日

冬の「サボテン・多肉植物ビッグバザール」準備

8日のビッグバザールに向け、着々と箱詰め作業が進んでいます。
今までで一番多い出品数です。
小さめグラキリスもたくさん持っていきますよ!

2015年11月4日水曜日

事務所中植物だらけです

冬の「サボテン・多肉植物ビッグ バザール」と、次回オークションに向け、事務所の中いっぱいに植物を出しています。
まだまだ増えます。
足の踏み場が無くなってきました。

2015年11月3日火曜日

マダガスカルから新発見

小柄ながらも魅力的な、新発見の品種です。
特徴の繊細な葉がようやく姿を現しました。

アデニアもしくはジゴシキオスと目されているようですが、正確なことはわかっていないそうです。

2015年11月2日月曜日

スブペルタトフィラ種まき

栗っぽいユーフォルビアの種をとうとう播きました。
栗でいうと尖った方を上にして軽く埋めておきました。
埋めたらダメだった時のために、数粒とっておきます。

こんな豆菓子を見たことがある気がします。