2015年4月28日火曜日

パキポディウム 根っこの処理

こんな感じで生えています
 マダガスカルからの今年第2便が届きました。
植え付けもあとほんの少しです。
屋外置場と3号温室がいっぱいになってきました。
6号温室の完成が待ち遠しいです。

毎回写真そっちのけで届いた植物の根っこの処理をしてしまうのですが、今回はちゃんと撮りました。2枚だけですけれど。

届きたてのパキポディウムには、写真のような太い根が付いている場合があります。(多くはありません)

つい、もったいなくて切らずに植えていた時期もあるのですが、あまり調子良く育ちませんでした。
理由は、まず、太い根の先端からしか新しい根が出てこないことにあると思います。
(太い根のほかに、ごちゃごちゃっと細かい根がある場合はそちらからも出ます。)



元からついていた根っこ全てが収まる鉢に植えてしまうと、どうしても鉢が大きくなります。
ばっさり切ります
大きくなった鉢に対し、最初はそれぞれの根の先端からしか根が出ませんので、用土のすべてを植物が使い切れません。
無駄な水分が多くなり、鉢の温度が上がりにくくなるので、根が育ちにくく本体が弱っていきます。

よって、バッサリ根を切ります。
1.最初に本体を眺めて、何号の鉢に入るか予想します。
そこに納まらない根はすべて切ります。
切った場合も、太い根の先端部から根が出てきますので、3cm以上残るようにしながらどんどん切ります。
(最短を3cm程度にしつつ、鉢に納まるようなら許す限りの長さで根を残しています)
2.枯れている根をすべて切り取ります。
3.折れている根を折れたところから切り取ります。
4.切り口すべてを消毒します。
消毒にはドロドロに溶いたゲッターを使っています。筆で塗ります。
(2と3は、用土内部で腐る部分を極力減らすためです。)

とてももったいない感じがしますが、先端からしか新しい根が出ない以上、切っても切らなくても新たに出てくる根の箇所は同じ数になります。
さらに、切った場合は断面の外周全てから発根できるので、根の量ははるかに増えているようです。(先端と付け根では、当然付け根の方が太いので断面が大きくなります)

カットしないと、矢印のあたりからちょろちょろっと根が出ます