2015年7月1日水曜日

小さい苗と植え方 完

7月に突入いたしました。天候の安定しない今日この頃。夏風邪にはご用心ください。

それでは、小さい苗、根を曲げない植え方です。
鉢の中に植物をぶら下げて土を入れるのがベストですが、3本で手いっぱい、それ以上になるととても手で持ってはいられません。
そこで、鉢を縦に置くのを諦めます。

鉢を斜めに固定します。横向きに近づけば近づくほど、用土と植物が倒壊せず植えやすいです。
極端にいえば、真横にした鉢に用土・植物・用土・植物・と積み上げていく感じです。
絶対に根がつぶれることがないので、根の故障による植物の不調が起こりません。(根の傷からの不調はまた別の問題です。)

・用土
1回目の実生植替えから、「サボテン用土」の記事参照「2~3号ミニラン鉢、プランター用」の用土を使っています。健康な苗なら、この大きさの粒で元気に育っているようです。
なお、1回目の実生植替えのみ、植え方が違います。(一番下に記載します。)

・準備
鉢、プランターには、植物の根に合わせ、パーライトや粗い土で目止めや底上げをしておきます。(あくまでも、来年根が育っていると予想される位置まで用土用に空けておいてください。現在の根の位置ではありません。) 
たくさん植えこむ場合はあまり神経質にならなくても健康な苗なら滅多に水分過多にはなりませんので、そのつもりで用土用の空間を決めます。
用土の多すぎが心配な場合は、底の方を7号のビーナスライト(少し細かめの黒曜石パーライト)で底上げしておくと、根が到達した場合もあまり根に食い込まず根を傷めず、伸びていっているようでした。


・スタート!
1.鉢の中に入れておくのは目止めと底上げのパーライトと粗い土のみです。(目止めの必要すらない場合は、何もいれません。)用土はまったく入れません。
底土は斜めにしても意外とこぼれません。

2.左手に植物・右手に用土で満たしたスコップを持ちます。(撮影都合で写真は手が逆です)

3.植物を置きます。

4.用土を植物一本分固定できるくらい入れます。(固定できればいいです。次の植物とのすき間は、次の植物に用土をかけた時に埋まります。)

5.繰り返し。鉢の端まで行ったら終了です。最後まで用土を入れて鉢を起こします。(鉢の最後用にやや根の短いものを確保しておくと植えやすいです。)

6.埋まりすぎているものを少し上に出したり、用土の足りないところに用土を足します。出来上がりです。

プランターは台にのせて傾けています。自分側が低い方、奥が高い方です。
鉢の場合は椅子に座っているので、膝に挟んでいるのですが・・・。
おすすめしてよいものやら・・・・・・。 慣れてくると微妙な角度の調整を膝だけでやれるので便利なんですよ!
足に挟む場合は奥側に倒しています。プランターと反対です。
なんだかこのやり方に落ち着いていました。
私はひざに挟んで植えています。やりやすい方法でどうぞ。 
用土を容器に満たしてから植えこむと、「掘る・植物を入れる・埋める」の手順ですが、積み重ねていく場合は「植物を置く・用土をかける」だけの手順になるので、植える速さも早いです。(プランターを他のスタッフにも試してもらったところ、自己申告だと3倍以上早いそうです。)
このやり方で、1cm未満の苗から4ラン鉢寸前の苗までみんな植えられます。3本寄せ植えにする際も、3本指に挟むより安定して植えられます。

途中で崩壊すると全部やり直しになるのが欠点ですが、今まで4ラン鉢サイズ2回しかひっくり返したことはありません。
中断するときは、鉢ならそっと同じ角度で用土の上に置いておき、プランターなら用土で満たしてしまえば崩れません。

プランター試行中のスタッフ。最近はもっと急角度だと思います。ウィリーするのでシャベルで重石です。



・1回目の実生植替え
1.プランターに用土を入れます。来年根が育っているであろう位置までをサボテン用土、それより下はパーライトと粗い土で満たします。
2.鉢底から水が流れ出るまでしっかりと水をやります。
3.割り箸で穴を空け、そっと根を傷つけないように実生をつまんで穴に入れます。(割り箸は削ってとがらせておくとやりやすいです。)
4.ピンセットで土を寄せます。以上。 

ようは、割り箸であけた穴に差し込める広がり方の根っこサイズまでの苗の植え方です。
穴に根が引っかかるようなら、鉢に積み上げ方式で植えています。
用土が崩れてくるようなら、水の撒き方が足りません。さらに水をかけます。