それでは、「マダガスカル植物お問い合わせが多かったこと」週間の始まりです。
本日は、「水やりは?」についてです。
鉢植えでお買い上げいただいた方もいらっしゃいますので、水やり編を優先いたします。
・用土が湿っている。
乾くまで待ちます。(湿り具合によって数日からひと月弱かかる場合もあります)
乾いた用土は白っぽく、湿った用土は濃い色になります。
表面は見ればわかりますが、中の用土の乾き具合が分からない場合。鉢の内側に沿って細長く薄いプラ板(名札ラベルなど)を差し込むと、湿っているあたりから濡れた色の用土がへばりついてきます。根っこを傷つけないように気をつけます。
鉢を持った感じの重さも参考にします。乾けば軽くなります。
・用土が乾いている。
水をやります。
普通のお部屋に置いていて、持ち運べる大きさの場合は、水やりの時だけベランダや流し・お風呂場など、景気よく水をかけられる場所へ移動します。
あれば、シャワーヘッド付きのホースなど、勢いのあるシャワー状の水をかけます。水と一緒に鉢の中に酸素を取り込むためです。
土の中に勢いよく水を入れたいので、土の上5~10cmくらいまでシャワーヘッドを近づけて水をやります。鉢の底から水が流れ出るのを確認します。
ついでに本体にも適当に水をかけます。
受け皿に鉢を置いている場合。鉢の底から水がたれなくなるのを待ってから戻すか、受け皿の水を捨ててください。必ず、受け皿に水が溜まらないようにします(根腐れ防止)。
・水やりの頻度
よくお問い合わせがあります。本当は「株によります」と返答したいところです。
・冬季(11月下旬から3月頃)と、根が張っていない鉢の場合。
ひと月に1度程度を目安にしています。
水やり回数が少ない分、植物本体に1日1~2回霧吹きで軽く水をかけると根が出るまで本体の体力を維持できます。植物本体からも水を吸収するようです。
・冬季以外で根が張っている株の場合。
1.まず水をやって1週間待ちます。
2.乾いている場合。水やり。
湿っている場合。10日に延ばす。まだ湿っていれば2週間に延ばす。それ以上かかる場合はおそらくあまり発根していないので、上記の「根が張っていない鉢」と同様にします。
基本は、どんな成長具合、どんな季節でも、「鉢の中が乾ききる頃すかさず次の水をやる」です。
他にも水やりネタは多々ありますが、長くなるので季節ごとに記事にいたします。
なお、グラキリスを5度以下になる温室で冬季間ずっと水を切っておいた実験の結果です。枯れはしませんが、回復が困難になる程度まで芋部分が痩せました。なので、サボテンオークション日本では、冬場完全に水を切ることはしていません。