本日は「植え方は?」編ですが、長くなりそうなので前後編に分けます。もし、お待ちいただいておりましたら、もうしばらく霧を吹きつつお待ちいただきますようお願い申し上げます。
今回の「植え方は?」編は、輸入後1回目の植え付け方です。
植え付け後はそのまま株が元気になり根がびっしり張るまで、2年ほど我慢します。
根が張った2年目以降の植替えについては、今回は触れません。
まず、大まかに3タイプに分かれます。
A・イモ部分をすべて埋めるもの。
B・棒状のもの。もともと埋まってたあたりまで埋める。
C・イモ部分は埋めないもの。根っことイモのごく一部だけ土の中。
使っているもの
・用土 (マダガスカル植物Q&A「用土のこと」編 参照)
・20号のビーナスライト(黒曜石のパーライト。2~3cmくらいの大粒がゴロゴロ入っています。)
・目止め用の粗い土(用土を作った余り)
・鉢。7号までは黒プラスチックのラン鉢を使っています。
それ以上の大きさの鉢は、なるべく濃い色で(黒・紺など)高さがあるものを使います。
浅い鉢を使う場合は、二個繋げて片側を台にし、背を高くしています。本体と土が置いてある棚より少し高い位置にいくことで、温まりやすく調子が良いようです。
(適正サイズについてはABCそれぞれの項目で説明いたします)
ラン鉢などを使い鉢の背が高くなる分、鉢の中全てに用土を入れてしまうと用土が多くなりすぎます。余分な空間には大粒のパーライトを入れ、用土の量が最低限になるようにします。
用土が多すぎると水を過剰に含み、根腐れの原因と、鉢内の温度の上昇を妨げ発根を阻害する原因になります。
3タイプすべてに共通すること。
現在ついている根っこの3cm下くらいまで用土を入れる感覚です。
それより下に鉢の空間がある場合は、パーライトで埋めます。(大型の植物を大きい鉢に植える場合は、パーライトに加え、空の鉢を伏せて空間を作ります。)
大粒のパーライトと用土の間は、パーライトの隙間に細かい用土が入りすぎないように、余った粗い用土があれば1~2cm入れます。
現在取り扱っているものの内訳と、それぞれの植え方です。
・A
ユーフォルビア:ベハレンシス、ヘディオトイデス、イトレメンシス、コンドイ、ラバティ、マハボボケンシス、ペディラントイデス、プリムリフォリア、ラザフィンドランジアエ、サカラヘンシス、スバポダ、スザナエ マルニエラエ、ワリンギアエ
Aは全部ユーフォルビアでした。
鉢は、イモと鉢の隙間が1~2cmを目安に用意します。
基本はイモ部分をすべて埋めます。
ヘディオトイデス、イトレメンシス等、イモが長く、すべて埋めるとイモ径に対し鉢が大きくなりすぎる様なら、径の足りる鉢に埋められる部分まで埋めます(イモが地上にはみ出た状態です)。
イモも本体も小さいラバティ、スザナエマルニエラエ、ワリンギアエについては、2.5号か3号のミニラン鉢にパーライトと底土なしで植えています。
ほとんどがミニ.4.5.6ラン鉢で植えることが可能なので、用土の過多については、そこまで神経質にならなくても大丈夫です。(迷った場合は小さい方、ぐらいにしています)
根の下3~4cmの所に鉢底がある場合はパーライトは使いません。(鉢の穴から用土がこぼれる様なら穴をふさぐ程度荒い土をパラパラ入れます)
ユーフォルビアは、埋めておくとイモの表面からも根が出ます(現地ではそもそも埋まっています)。
元気になるまではより多く発根させて体力をつけさせ、1~2年経過後徐々に掘り出すか植え替えて、自分好みの鑑賞できる形にします。
なお、埋まっていた方がイモの大きくなるペースも早いです。
BCタイプは後編に続きます。