2021年11月11日木曜日

牡丹にかかりきり

疣に引っかかる花ガラ。
11月のこの時期は、牡丹が大変気掛かりです。
花ガラ取りをしないといけない時期という意味では手もかかります。

温度が下がるタイミング、成長点(主に花ガラ)が乾くタイミング、薬剤を撒くタイミング、それぞれうまいこと合わせないと腐ったりでけっこうな被害が出るのです。
 
花ガラ含む表面を乾かしておくだけでも被害は減りますが、冬場も育つので水はやらないといけません。
湿度があると温度が上がり始めた時に結露で成長点もろとも湿るので、晴れた日は一気に温度を上げないといけません。そうするとやっぱり水を切らしてはおけません。焼けます。
曇っていると温度が上がらずじめじめしたまま温度が低くなることもあるので、その間腐らないよう薬剤を撒いておきます。薬剤は水で溶くので、撒いた日のうちにできれば花ガラと成長点が乾いて欲しいのです。晴れの日の朝しか撒けません。
薬剤を撒いてしばらくは水をやりたくないので、鉢の中は水気があるけど表面の近くは乾いている程度になっていると理想的です。
花ガラを取っておくと成長点に薬がかかりやすいし花ガラがなければカビませんが、まだ取れない花ガラもあります。無理やり取るとそこから腐れが入ります。湿っていると取れないので水やり後の花ガラ取りはできません。
オークションの発送中は他の作業がまったくできないので、その間に悪化することは避けないといけません。
ついでに三角牡丹等は花ガラが引っかかったままだと疣が歪むのでオークションまでになるべくとりたいです。

等々パズルみたいに組み合わせて被害が最小限で済むタイミングを狙わないといけなくなるわけです。 (オークションなどで動けない期間がなければだいぶ予定が立てやすいと思います)
 
温室の夜間加温を始めるとあまり被害が出なくなりますが、11月はまだ稼働日が少ないです。
そのため、もっとも神経質になる期間になります。