2015年3月31日火曜日

植え付け待ちと水やり待ち

棚の下で、植えるまで干してあります。

水をやるまで3日ほど日焼けをしない様、新聞紙をのせておきます。

2015年3月30日月曜日

屋外置場始動

いよいよ今年も屋外置場の出番がやってまいりました。
レールの改善もしてスムーズに屋根の下へ引き出せるようになっています。
黒王丸と黒士冠をさっそくお外に出しました。
しばらくは屋根の下かもしれません。

周囲にぐるりと置いてある刺物色々は、実は冬の間もずっと屋外置場に置きっぱなしでした。
脱落したのはディスコカクタスのみです。(4本すべてダメでした。)

2015年3月29日日曜日

温室が増えそうです

6棟目の温室が増えそうです。
ひもで四角く枠が引いてあるあたりが予定地です。
整地が始まりました。(人力で!)

2015年3月28日土曜日

サボテンの植替えネタ月間

本格的にサボテンの植替えが始まったので、ひと月ぐらいでのんびりと「サボテンの植替えネタ」を記事のメインにしようと思います。
マダガスカル週間の時は、一気にやりすぎて他の記事を挟めない雰囲気になってしまったので、今回は植替え話とサボテン話以外もちょこちょこ挟みます。(もうすでに挟みたいネタがありますが今日は我慢します。)

サボテンオークション日本では、毎年植え方や用土が同じわけではありません。
サボテンの状態に合わせ、違う方法で植えてみたり用土の配分を変えたりしています。
ブログが続くようでしたら、「今年はどんな感じかな?去年の結果はどうかな?」と、時々様子をご覧ください。

今年は、植え方が思い切り変わりました。
スタッフ一同からすると180度方針変更くらいの大変更です。

・今までの植え方
鉢から抜いた後は、根を傷めないようにあまり用土は取りません。
そっと余分な用土を取った後に、根っこは切らずそのまま植えます。
根っこを切っていないので、植え終わるとすぐに水やりをして棚に戻します。


・今年の植え方
とりあえず、3~6ラン鉢に植わっている牡丹から取り掛かりましたが、ほとんどのサボテンが同じ処理をされる予定です。
まず鉢から外し、指で細かい根と、太い根の間に挟まっている土をなるべく取ります。
その後、鋏でざっくりと根っこを切ります。
切りたい位置に5mm程度の太さの根っこがあった場合はためらわずに切ります。
もう少し太くても切った方がよさそうなら切ります(変な方向に曲がっていたり、弱っていたり)。
ゲッター(水和剤)を溶いた水に根全体を浸してから、新聞紙を広げたパットに並べます。

今回は根っこをたくさん切っているので、3日~1週間ほど干し、乾いた用土に植えつけました。
水やりは、さらに3日ほど経過した後です。
大きい株になればなるほど、干す時間を長くし、水をやるまでの期間も長くしています。
水をやるまでは日焼の危険があるので、新聞紙をかぶせて棚の上に置いておきました。

根っこを切って干されています

2015年3月27日金曜日

温室の内張りビニール

寒波が通り過ぎたようなので、本格的に冬用から春夏用に温室の環境を変えていきます。

温室出入り口の内張りビニールが上げっぱなしになりました。
巻いて内張りのフレームに結んでとめてあります。
これで内張りは出入り口にビニールのないトンネル状になります。
これからしばらくは外張りの戸のみの開閉で温度の調節をします。
もっと暑くなれば開けっ放しです。

2015年3月26日木曜日

赤玉鹿沼7:3

たくさん積んであると落ち着きます。
サボテン植替え中なので、赤玉土と鹿沼土がいっぱいです。
たくさん積んでありますが、これくらいはすぐに無くなります。
使いきる頃にホームセンターへ買い出しです。
今回は何日で使い切るでしょうか?

2015年3月24日火曜日

使った鉢の山

サボテンオークション日本では、鉢を一度しか使いません。

ほとんどのサボテンを毎年植え替えますが、毎回新しい用土と新しい鉢を使います。
植替えのたびにたくさんのいらない鉢が出るので、写真に写っているような処分待ちの鉢の山が3ヶ所あります。

連作障害を避けるのが主な理由で、その他病気等の発生も避けるためです。
連作障害については、塩素系漂白剤に浸けておくことで回避できるそうなのですが(まだ試していません)、洗浄にかかる手間と鉢価格との兼ね合いで、現在は一度使ったら処分という方法を取っています。

2015年3月23日月曜日

しばらく植替えです

日頃棚の上で見慣れていたはずの牡丹も、棚から降ろすと思いのほか大疣に育っていてびっくりしたりします。

始まったばかりの植替えシーズンですが、この様子が6月頃まで続きます。
スタッフも出られる限りの連日出勤です。

2015年3月22日日曜日

サボテンの棚

温室内の棚が傷んでくると、新しいものに作りかえます。
男性スタッフの力作です。
写真の棚はコンパネ2枚分(360cm×90cm)をつなげて枠が付いています。
棚のサイズは様々です。

枠付きの棚の上に、波板、ビニール、川砂(指の関節2つ分くらい)の順でのせていきます。

春になり盛んに植物が成長を始めたので、砂がしっかり濡れるまでサボテンの水やりをしています。(冬場は水をやらない温室と、鉢の中にいきわたる程度の水やりです。)

マダガスカル植物の棚とハオルチアの棚も同様の造りです。

2015年3月20日金曜日

大きな鉢とパーライトと小さい鉢

1.中に入れる空鉢が穴をふさがないようにパーライトをまく
マダガスカル植物Q&A「植え方は?」後編で触れた、
7号ラン鉢以上の鉢を使う時に、パーライトと空の鉢で底上げをしている様子です。
用土が少なくすみます。




2.小さい鉢を伏せて入れる

3.さらにパーライトを入れる。この上に目止めの粗い土を
1~2cm入れ細かい用土と植物を入れます


2015年3月19日木曜日

グラキリスの新芽

 自宅室内の窓辺で栽培中のグラキリス。新芽が出てきました。

キフォステンマのパキプスは、今年も生きているのか不安になる姿で越冬中です。
まだ芽は出ていません。

2015年3月18日水曜日

屋外置場

5台あります
4月頃から、屋外にある置き場を使い始めます。
黒王丸・黒士冠、その他刺物少々、マダガスカルの植物ほとんど、などが秋にさしかかり夜が冷え込むようになるまで屋外で栽培されます。
秋に温室へ移動してから使っていなかったので、周りに草が生えています。
そろそろお手入れをして使えるように備えます。

台が丸ごと屋根の外に引き出せるようにタイヤとレールがつけてあり、雨が降らない時は直射日光に当てられる仕様です。
屋外の台にも、やはり砂が敷いてあります。
夏場は、砂・砂に浸み込んだ水・植物・鉢・湿った用土と、なかなかの重量になります。
昨年はテコを使うか、複数人で押したり引いたりしないとうまく動かせなかったので、今年はレールを少し改造するそうです。

温室内はたいして風が吹かないので、背の高い植物も自然に倒れることはありませんが、屋外に並べておくと風が吹くたびにそれはもう倒れました。
サボテンは形が安定しているのでそうそう倒れませんが、マダガスカルの植物は背が高いものも多いので、どれかが煽られるとドミノ倒しです。
倒れると起こす手間も相当ですが、何より植物が傷みます。
そこで、途中から鉢同士の隙間という隙間すべてに、ぎっしりと空の鉢を詰め込みました。
台に砂が入れてあるので、植物の鉢も少し砂に埋めて置いてあります。隙間を埋める用の鉢も砂に埋め、さらに鉢の中に砂を入れました。
ところどころに強風でも耐えられるようにブロックを入れたりしつつ、とにかくどっち方向に押してもみっちり入っていて動かないようになるまで、台に物を詰めてしまいます。(もともと砂を入れる用に枠が付いた台なので、最後はそこで止まります)
一つお買い上げいただけば、同じ大きさの空鉢を補充しておきます。

それ以降倒れずに済みました。
昨年は屋内に避難させるような台風は来なかったと思います。

2015年3月17日火曜日

植替え本格的にスタート

とても暖かい一日でした。
鉢の中もほかほかです。
今年の植替えが本格的にスタートいたしました。
まずは牡丹から開始です。

今日は男性スタッフが4人でしたが、1人温室出入り口の修繕中でした。
そろそろ全出入口を開放し始めます。
今のうちに、冬のあいだ開けていないのでうまく動かなくなっている引き戸の調節です。

2015年3月16日月曜日

続々々・パキポディウム受粉

この後ネットをかけました
Q&A週間が一区切りしたところで、「パキポディウム受粉」のその後です。

もう喜んでいいころだと思うんです。
わあい。

ここまで来ればもう種ができる前に落ちることはないでしょう。
しかし、受粉後結実したエブレネウムの内6つが、1cm位の実になったころ茶色くなって枯れてしまいました。
無事サヤになったのは、まだ写真の一つだけなんです・・・。
これはどうも、「自分の花粉で結実するけど落ちる」が正解っぽいです。
結実すらせずに落ちた花が30個以上ありますけれど!(エブレネウムだけで・・・)

グラキリスは今のところ全滅です。
エビス笑は大きくなり始めのものが2つあります。

今一つ、コツがつかみ切れていないので、もう少し何とかなったら受粉の方法を詳しい記事にいたします。
現在は端的にご説明するとお昼ごろに筆を突っ込んでいるだけです。

虫が受粉してくれる時期になると、温室の扉が前後とも全開になっています。
風の通りがとても良い状態です。
そのあたりも無関係ではない気がします。
とにかくまだ考察が足りません。


(なんとなく、昨年途中でうやむやになってきた理由を最近思い出しました。温室、暑いんです。)

2015年3月15日日曜日

マダガスカル植物Q&A「根っこ出てるの?ついでに、置き場所は?」編

本日はグランカクタスガーデン様(千葉県印西)で行われている月例オークションに参加いたしました。
それでは、Q&A週間最終回、「根っこ出てるの?」編です。「置き場所は?」編も少し追加です。

根っこについては水やりと並びお問い合わせの多い事柄ですが、同じ「発根済み」でも少しずつ状態が異なります。
おおまかに根っこの状態は、5種類に分かれます。

1. 根っこ切りたて(何もない。一度根を切った後、畑で栽培していない。)

2. 1年くらい畑で栽培したけど根がない(何もないけど、傷は完全に塞がっている。発根間近。)

3. 現地の畑で発根済み(輸入した植物に畑で生えた根っこが付いているもの。洗浄後にほぼ乾ききっています。)

4. 日本で発根済み。ただし、発根したて。(1ヶ所でも新しい根が出始めれば「発根済み」表記を使います。

5. 日本で発根済み。完全に根が張っている。(本体に張りがあり、時期によっては葉っぱが茂ったりしています)

上記5つのうち、「未発根」表記にするのは1と2です。
「発根済み」表記の場合は3.4.5が含まれます。(「現地発根済み」と書いた場合は3のみです。)

同じ「未発根」表記でも、2の状態だと適切な環境に置けばほぼ元気に育ちます。1の状態は難易度が上がり経験者向けです。
「未発根」のものについては、難易度を踏まえたうえでの価格設定になっています。栽培技術がある方にとってはお買い得です。

Q.「発根済みのものを買ったけど、枯れたんだけど」について。
時々聞くお話です。
「発根済み」の表記の場合、3.4.5の状態が含まれます。
5の状態の場合、これから発根させる必要はないため、もっとも栽培の難易度が低いです。
3と4の状態では、直近で一度発根しているため、適切な環境下におけばすぐに今付いている根以外がどんどん出てきやすい状態です。
反対に言えば、3と4の状態のものを根が育つのにまったく適さない環境で栽培してしまった場合は、枯れる可能性が高まります。

必ず植物の発根に適した環境で栽培してください。
(畑で発根済みの植物の場合は、今付いている根が全部生きるわけではなく、一部が生きたり、出ている根の途中や根元から新しい根が出ます。だいたい1ヶ月前後で新しい根が出始めます。)

・発根(と栽培)に適した環境のこと
まず、鉢の中の温度が上がる必要があります。
それに加え、出たての根が乾ききると死んでしまうので水分も必要です。
各Q&Aの記事の中にそれぞれポイントがありました。
 ・黒いプラ鉢(直射日光で温度が上がりやすい)
 ・1~2年植え替えない(植え替えると出そうな根が弱る)
 ・鉢の中が乾ききればすぐ水やり
 ・水はけのよい用土(濡れすぎないので温度が上がりやすい)
 ・用土少なく(水分を含んでも量が少ないので温まりやすい)

上記を満たしたうえ、温室やフレーム内、普通のお部屋内、どこに置くにしても、必ず鉢を触って温かくなる場所に置いてください。
具体的にいうと、一日の内で一定時間目視で(鉢の位置から見て)直射日光が当たる位置です。
最低温度が5度を切らないのであれば、昼夜の温度差はあってもかまいません。
温室、フレーム等温度をあげられる設備に比べ、普通のお部屋に置いた鉢では、いくら日当たりの良い窓辺に置いても用土が温まりきる鉢のサイズには限度があると思います。(とりあえず普通のお部屋でもきちんと日の当たる部屋なら、4号5号ラン鉢の、10月末輸入現地発根済みからの株が3鉢とも2冬超えて元気です。)
また、温室・フレームがあっても、冬季に日中鉢内部が温まらず、夜間5度以下になるようなら、置き場所の変更を考慮します。

なお、初めて日当たりの良い新しい場所に植物を置く場合、日焼けを起こし大ダメージを受ける場合があります。
念のため1週間ほどテッシュペーパー(2枚くっついているのを1枚ずつにはいだもの)を植物にかけておくと安心です。のせた後、少し濡らすと張り付きます。
植物の量が多ければ、薄い白の不織布をまとめてかけたりしています。
根が出たて、芽吹きたてのオペルクリカリヤは、日差しになれた向きから角度を変える際も気をつけます。太陽に向いていなかった側が適応しきれないのか、急に弱ることがあります。
各置場とも必要ならば季節により寒冷紗を使う等、環境に合わせて対応します。

各植物のコンディションと、各おうちの栽培環境に合わせ、扱いやすいものをお選びいただくのがおすすめです。


2015年3月14日土曜日

マダガスカル植物Q&A補足 鉢と用土の写真

こんな感じの鉢を使っています。

用土作り1回分の準備(マダガスカル植物用)

鶏糞入りと牛糞入り2種類

鉢底にいれるパーライト

鉢底にいれる粗い土。背景はサボテン用の細かい用土ですが、同じふるいを使うので同じ粒のサイズです。


土づくり。今日は男性スタッフが皆お休みで女性3人でした。

2015年3月13日金曜日

マダガスカル植物Q&A「植え方は?」後編


みっちり
だいぶQ&A週間を急ぎで駆け抜けている気がいたしますので、細かい所は後日写真か図解付きで補足しようと思います。
用土は明日サボテン用を作る予定なので、ついでにどんな感じか撮影してきます。


「植え方は?」編最後Cタイプ、イモが用土の上にゴロンと出る植え方です。
もっとも神経質に植えている植物が多い区分けです。
一番最初に太い赤字で書いておきます。
ポイントは、

とにかく用土は少なく!
最小限に!

もともと大して養分が取れる環境に生えているわけではないようです。
岩場の隙間に生えてしまえば用土も少ないでしょう。
根さえはれば、夏季のこまめな水やり(きちんと乾いてからやりましょう)と最初に入れた肥料で球体は維持できています。(冬季は水が控えめでもあまりイモが減りません。)

それでは、植え方Cタイプ内訳です。
パキポディウム:グラキリス、イノピナーツム、エビス笑、エブレネウム
オペルクリカリヤ:パキプス
アデニア:エレガンス、エピゲア、ペリエリー、スティローサ
キフォステンマ:エレファントプス、ラザ、spパキプス
ジゴシキオス:プベスケンス、トリパルチタス

特に用土少なく!植物は赤字にしてあります。
アデニアなどは根っこが下向きについていると思うので、根に合わせると自然にパキポディウム等よりは用土が増えると思います。

・鉢の選び方
イモの球体を鉢に当ててみて、用土に埋まる位置の周りに1cmくらい空間が開く鉢を目指します。
グラキリスのみっちり写真が理想です。

・植え方
1.鉢の上で球体を植える位置までおろしてみます。
2.現在ついている根っこから3cmくらい下の位置がどこまでか、鉢内部の高さを確認します。
3.確認した位置の1.5~2cm下まで大粒のパーライトを入れます。
4.大粒パーライトの上に1.5~2cm粗い土を入れます。
5.植物を鉢の中で、植える位置に浮かせて持ちます。
根が用土の中で自然な位置に行くようにです。植物でつぶしながら入れないようにします。
(一人で頑張れるサイズなら片手で持ちます。ダメなら誰かに手伝ってもらいます。誰もいない場合は、根っこに触れない位置にそっと用土を盛っておいて支える、膝で挟む、などがんばってみます)
6.空間に用土を流し込みます。以上です。(鉢をとんとんたたきません。用土が詰まりすぎます。)

・7号ラン鉢以上の鉢を使う場合。
上記植え方2番で内部の空きを確認した際、小さい鉢を入れられる空間があれば、パーライトだけではなく空の鉢を伏せて入れます。(今度写真を撮ってきます
小さい鉢の分、丸々なにもない空間ができるので、だいぶ水はけが良くなります。(サボテンでもよくやります)
底がぴっちり埋まってしまうと水が抜けなくなることがあるので、10粒位パーライトをまいてから空の鉢を入れます。(今度写真を撮ってきます

・根っこがイモの横から出ているんだけど?
お行儀よく植えると、どうしても鉢が大きくなり用土が増えます。(今度写真を)
最近は鑑賞してかっこいいかを無視して、イモを傾けて鉢に植えています(根っこのある位置が真下になる感じです)。
元気になったら観賞用に植え直す予定です。
この記事のみっちりグラキリス写真も多少斜めに植わっていると思います。



アデニア。最大径の部分がギリギリになっています。



2015年3月12日木曜日

マダガスカル植物Q&A「植え方は?」中編

コミフォラ

昨日につづきまして、「植え方は?」中編です。
ABCタイプ共通の項目は前編で書いてしまったので、前編もチラチラ見つつ進みます。
本日は、植え方Bタイプ、棒状のものについてです。
以下Bタイプ内訳です。

・B
アデニア:フリンガラベンシス、オラボエンシス
ケロペギア:ディモルファ
コミフォラ:すべて
デロニクス:フロリブンダ、プミラ
ディディエレア:マダガスカリエンシス
ユーフォルビア:アンカレンシス、アウレオビリディフローラ、ボンゴラベンシス、デニシー、ギラウミニアナ、ネオフンベルティー、パキポディオイデス、スブペルタトフィラ、ビグエリー
センナ:メリディオナリス
ウンカリナ:グランディディエリ、ランドリ、ロゼオエスリアナ、ステルリフェラ

少々、棒状じゃないものも混ざっています。

・植え方
基本は、各植物にもともと土に埋まっていたあたりまでうっすらと跡のようなものがあるので(土で焼けて変色していたり)そのあたりまで埋めます。
分からなければ、Bタイプは強い植物ばかりなので、好みでかっこよく見えるあたりまで出して植えます。

・鉢の選び方
長いものが多いので、植物の径よりも、根っこと本体が埋まるところまでの長さが優先されます。
底を粗い土で目止めする程度で、植物がぐらぐらせずに植えられる一番小さい鉢を選びます。
(鉢の底から、底土+空間3~4cmを空けて植物を浮かせてみて、ちょうどいい深さになる鉢を選ぶ感じです。)
植物の径に合わせて鉢を選んでいるAとCよりは、用土が多くなります。

ユーフォルビアは4、5ラン鉢で納まりますし、ユーフォルビア以外は本当に強い(発根も早く水の吸いもよく大量の根が張る)ので、だいぶ気楽に植えています。
ユーフォルビアも鉢底から根っこが出る頃になるととても丈夫になります。

Aタイプはイモから根が出るので、すべて細かい用土を使います。Cタイプの特にパキポディウムは用土表面まで根が回ってくるので、パーライトと底土より上は細かい用土しか使えません。
Bタイプについては、植物本体と根っこの境目より、極端に上には根っこが回ってきません。粗い土が余っていれば用土の上部に使っても大丈夫です。水はけもよくなります。根っこが来そうなところまでは細かい用土を使ってください。

枝分かれするものについて(アウレオビリディフローラ、ギラウミニアナ、センナなど)。用土に埋めるのは、枝分かれするより下の部分までにすると見栄えが良いです(それより埋めると1本なのか寄せ植えなのかわからなくなります)。

ネオフンベルティー。
もう少し埋めたいところですが、そうすると鉢がもう1号上になってしまいだいぶ用土が多くなります。
格好と安全のバランスがむずかしいところです。

2015年3月11日水曜日

マダガスカル植物Q&A「植え方は?」前編

本日は「植え方は?」編ですが、長くなりそうなので前後編に分けます。もし、お待ちいただいておりましたら、もうしばらく霧を吹きつつお待ちいただきますようお願い申し上げます。

今回の「植え方は?」編は、輸入後1回目の植え付け方です。
植え付け後はそのまま株が元気になり根がびっしり張るまで、2年ほど我慢します。
根が張った2年目以降の植替えについては、今回は触れません。

まず、大まかに3タイプに分かれます。
A・イモ部分をすべて埋めるもの。
B・棒状のもの。もともと埋まってたあたりまで埋める。
C・イモ部分は埋めないもの。根っことイモのごく一部だけ土の中。

使っているもの
・用土
 (マダガスカル植物Q&A「用土のこと」編 参照)
・20号のビーナスライト(黒曜石のパーライト。2~3cmくらいの大粒がゴロゴロ入っています。)
・目止め用の粗い土(用土を作った余り)
・鉢。7号までは黒プラスチックのラン鉢を使っています。
 それ以上の大きさの鉢は、なるべく濃い色で(黒・紺など)高さがあるものを使います。
浅い鉢を使う場合は、二個繋げて片側を台にし、背を高くしています。本体と土が置いてある棚より少し高い位置にいくことで、温まりやすく調子が良いようです。
(適正サイズについてはABCそれぞれの項目で説明いたします)

ラン鉢などを使い鉢の背が高くなる分、鉢の中全てに用土を入れてしまうと用土が多くなりすぎます。余分な空間には大粒のパーライトを入れ、用土の量が最低限になるようにします。
用土が多すぎると水を過剰に含み、根腐れの原因と、鉢内の温度の上昇を妨げ発根を阻害する原因になります。


3タイプすべてに共通すること。
現在ついている根っこの3cm下くらいまで用土を入れる感覚です。
それより下に鉢の空間がある場合は、パーライトで埋めます。(大型の植物を大きい鉢に植える場合は、パーライトに加え、空の鉢を伏せて空間を作ります。)
大粒のパーライトと用土の間は、パーライトの隙間に細かい用土が入りすぎないように、余った粗い用土があれば1~2cm入れます。


現在取り扱っているものの内訳と、それぞれの植え方です。
・A
ユーフォルビア:ベハレンシス、ヘディオトイデス、イトレメンシス、コンドイ、ラバティ、マハボボケンシス、ペディラントイデス、プリムリフォリア、ラザフィンドランジアエ、サカラヘンシス、スバポダ、スザナエ マルニエラエ、ワリンギアエ

Aは全部ユーフォルビアでした。
鉢は、イモと鉢の隙間が1~2cmを目安に用意します。
基本はイモ部分をすべて埋めます。

ヘディオトイデス、イトレメンシス等、イモが長く、すべて埋めるとイモ径に対し鉢が大きくなりすぎる様なら、径の足りる鉢に埋められる部分まで埋めます(イモが地上にはみ出た状態です)。

イモも本体も小さいラバティ、スザナエマルニエラエ、ワリンギアエについては、2.5号か3号のミニラン鉢にパーライトと底土なしで植えています。

ほとんどがミニ.4.5.6ラン鉢で植えることが可能なので、用土の過多については、そこまで神経質にならなくても大丈夫です。(迷った場合は小さい方、ぐらいにしています)
根の下3~4cmの所に鉢底がある場合はパーライトは使いません。(鉢の穴から用土がこぼれる様なら穴をふさぐ程度荒い土をパラパラ入れます)

ユーフォルビアは、埋めておくとイモの表面からも根が出ます(現地ではそもそも埋まっています)。
元気になるまではより多く発根させて体力をつけさせ、1~2年経過後徐々に掘り出すか植え替えて、自分好みの鑑賞できる形にします。
なお、埋まっていた方がイモの大きくなるペースも早いです。

BCタイプは後編に続きます。

2015年3月10日火曜日

マダガスカル植物Q&A「用土のこと」編

パーライトの白が目立つくらい入っています
本日は用土についてです。
サボテンオークション日本では、現在取り扱っているすべてのマダガスカル植物に同じ用土を使っています。
(3月14日にふるいの網を6mmから5mmに訂正しています。「4メッシュ」という規格でした。)
(11月18日「発根のために多少微塵を残したいので、軽めにふるっています。完璧にふるい切りません」の一文を削除しました。)

使っているもの
 ・赤玉土(小粒)
 ・鹿沼土
 ・パーライト(真珠岩の方。5mmのふるいで全部通るくらいの粒です)
 ・堆肥
 ・マグアンプ大粒

混ぜる割合
  赤玉7:鹿沼3:パーライト4:堆肥1~1.2
  マグアンプ適量
  (普段赤玉7袋鹿沼3袋をベースに1回分の用土を作っています。)
 2019年7月19日追記 パキポディウムだけパーライトを5~6に変更しました。】


発根させることを最優先にしつつ、水はけを確保するための用土です。
発根に適した細かい土を確保するため、5mmのふるいを使います。
 1.マグアンプ以外をすべて混ぜる。
 2.ふるいでふるう(5mm)。細かい方を用土に使います(粗い方は底土に少し使います)。
 3.マグアンプを混ぜる。(先に混ぜてしまうとマグアンプの大粒は5mmのふるいを通りません)
 4.目の細かいふるいで微塵をふるって抜く。(微塵が残りすぎると、水をやった際に目詰まりして根腐れの原因になります)。
 5.できあがり。

堆肥は、5mmのふるいに引っかかる分がずいぶんあるので、実際は混ぜる割合ほど用土に残っていません。
ちなみに、赤玉・鹿沼・マグアンプ以外の配合をパーライト2:堆肥2に変えると、サボテン用土になります。(詳しいサボテンの用土と植替え編は、また後日にいたします)
マダガスカルの植物については、特にパキポディウム等の輸入時の形を保つため(枝が育ちすぎて型崩れしないように)、サボテンより肥料を少なめにしています。
オペル・パキプスやアデニアなどはそれでもにょきにょき枝を出すので、肥料は足りているようです。

日向土を混ぜていた時期もありましたが、現在は入れていません。

次回は、「植え方は?」編です。
今回用意した用土に加え、用土の下に入れる用に、20号のビーナスライト(黒曜石のパーライト。2~3cmくらいの大粒がゴロゴロ入っています)、余った粗い方の土も使います。

2015年3月9日月曜日

マダガスカル植物Q&A「水やりは?」編

それでは、「マダガスカル植物お問い合わせが多かったこと」週間の始まりです。

本日は、「水やりは?」についてです。
鉢植えでお買い上げいただいた方もいらっしゃいますので、水やり編を優先いたします。

・用土が湿っている。
 乾くまで待ちます。(湿り具合によって数日からひと月弱かかる場合もあります)
 乾いた用土は白っぽく、湿った用土は濃い色になります。
 表面は見ればわかりますが、中の用土の乾き具合が分からない場合。鉢の内側に沿って細長く薄いプラ板(名札ラベルなど)を差し込むと、湿っているあたりから濡れた色の用土がへばりついてきます。根っこを傷つけないように気をつけます。
 鉢を持った感じの重さも参考にします。乾けば軽くなります。

・用土が乾いている。
 水をやります。
 普通のお部屋に置いていて、持ち運べる大きさの場合は、水やりの時だけベランダや流し・お風呂場など、景気よく水をかけられる場所へ移動します。
 あれば、シャワーヘッド付きのホースなど、勢いのあるシャワー状の水をかけます。水と一緒に鉢の中に酸素を取り込むためです。
 土の中に勢いよく水を入れたいので、土の上5~10cmくらいまでシャワーヘッドを近づけて水をやります。鉢の底から水が流れ出るのを確認します。
 ついでに本体にも適当に水をかけます。
 受け皿に鉢を置いている場合。鉢の底から水がたれなくなるのを待ってから戻すか、受け皿の水を捨ててください。必ず、受け皿に水が溜まらないようにします(根腐れ防止)。

・水やりの頻度
 よくお問い合わせがあります。本当は「株によります」と返答したいところです。
 ・冬季(11月下旬から3月頃)と、根が張っていない鉢の場合。
 ひと月に1度程度を目安にしています。
 水やり回数が少ない分、植物本体に1日1~2回霧吹きで軽く水をかけると根が出るまで本体の体力を維持できます。植物本体からも水を吸収するようです。

 ・冬季以外で根が張っている株の場合。
 1.まず水をやって1週間待ちます。
 
 2.乾いている場合。水やり。
  湿っている場合。10日に延ばす。まだ湿っていれば2週間に延ばす。それ以上かかる場合はおそらくあまり発根していないので、上記の「根が張っていない鉢」と同様にします。

基本は、どんな成長具合、どんな季節でも、「鉢の中が乾ききる頃すかさず次の水をやる」です。

他にも水やりネタは多々ありますが、長くなるので季節ごとに記事にいたします。


なお、グラキリスを5度以下になる温室で冬季間ずっと水を切っておいた実験の結果です。枯れはしませんが、回復が困難になる程度まで芋部分が痩せました。なので、サボテンオークション日本では、冬場完全に水を切ることはしていません。

2015年3月8日日曜日

春の「サボテン・多肉植物ビッグバザール」ありがとうございました

本日は春の「サボテン・多肉植物ビッグバザール」(五反田TOCビル)でした。
サボテンオークション日本のブースでお買い上げいただいた皆様、足をお運びいただいた皆様、まことにありがとうございました。

今回の当ブース一番人気はグラキリスでした。
開場してまもなくほとんどのグラキリスをお買い求めいただきました。グラキリス完売後のお問い合わせもたくさんいただきありがとうございました。
14日スタートのオークションにも人気の小ぶりなグラキリスから大き目グラキリスまで多数出品いたしますのでよろしくお願いいたします。

会場でお客様とお話していると、複数の方からお問い合わせがある事柄がいくつかあります。
栽培方法は常に試行錯誤しており、より改善できれば方法が変わってはまいりますが、多少なりとも参考になれば幸いです。現在サボテンオークション日本で行っている栽培方法を記録して行こうと思います。
「サボテンオークション日本」のブログなのに、サボテンの記事が少ないというお話もあったりなかったりですが、しばらく「マダガスカル植物お問い合わせが多かったこと」週間にいたします。

・用土のこと
・根っこ出てるの?
・水やりは?
・植え方は?(鉢なしのもの)

この辺りを少しずつ記事にしてまいります。
万が一、記事を読んでから植えてくださるご予定で、
「もう買っちゃったよ、少しずつじゃ困るよ、このイモどうすれば」という場合は、植物、けっこう丈夫です。
あわてず、霧吹きで朝夕軽く水を吹いて待機していても元気にしています。新聞紙の上などに包まずゴロンと置いておきます。(サボテンオークション日本ではHB101入りの水を霧吹きしています)
寒い所は避け、人間の居住空間内でそこそこ暖かい所に置くと安全です。(人気のない廊下、玄関先などは温度が低いことが多いのでやめた方が無難です。)

最後に、会場で「ブログ読んでます」とお声掛けいただいた皆様、お読みいただいている皆様、あらためて、まことにありがとうございます。
今年開始以降一人スタッフブログ状態になっておりますが、そのうちにぎやかになるのでは?と予定しておりますので、末永くよろしくお願い申し上げます。

2015年3月7日土曜日

春の「サボテン・多肉植物ビッグバザール」

明日は、春の「サボテン・多肉植物ビッグバザール」(五反田TOCビル)に出店いたします。
準備万端です。
2月下旬に入荷したてのマダガスカルの植物を中心に出品いたします。
お昼ごろには完売間近になることが多いので、お目当てのある方はお早めのご来場だと入手しやすいかもしれません。
会場にてお待ちしております。

2015年3月5日木曜日

普通のお部屋でジゴシキオス

自宅2階の窓際に置いてある、ジゴシキオス・プベスケンスです。
常緑?と思っていたら、1月半ばからだいぶ葉っぱが干からびてきました。
3月現在このような状態です。
これから枯れた部分をカットします。

マダガスカルの植物を温室以外で栽培している方もいらっしゃるのではないでしょうか。
完全に普通の居住空間内のみで育てた場合どうなるのか、2013年10月頃から実験中です。
私が自宅で観察しているのは、パキポディウム・グラキリス、ジゴシキオス・プベスケンス、キフォステンマ・パキプスの3鉢です。
プラスチックのラン鉢使用。左のグラキリスから5号、5号、4号です。

戸建ての2階、普段は暖房を入れない部屋です。
南東側の窓辺で、直接太陽が当たる時間帯があります。
12月以降は月に一度程度、勢いのあるシャワーヘッドで鉢の底から水が出るまで水やりをし(ベランダで)、窓辺に戻すだけの気楽な管理をしていました。

2015年3月4日水曜日

温室の扉、昼間だけ入り口側開放

春の「サボテン・多肉植物ビッグバザール」(3月8日五反田TOCビル)の出店準備を順調に進めております今日この頃。
春らしい陽気になってまいりました。

全ての温室で、雨天曇天以外だと、11時頃には40度を軽く超える日が増えました。
そのまま温度が上がると、内張り外張りビニールの二重温室では中身が危険な状態です。
温室両端にある出入り口の、入り口のみを開け放して温度を調節しています。
10時~14時を目安に開放し、夕方夜間朝方は締め切ります。
2月中は14時になると、急に温室内の温度が長時間入っていられる程度まで下がっていたのですが、今日は15時過ぎてもやや息苦しい温度でした。

もう少し季節が進むと、日中は両端の出入り口を開放。
次は出入り口を常に開放。
さらに夏に近づくと内張りビニール・外張りビニールの裾を捲り上げて固定し通風を図ります。

2015年3月2日月曜日

ロホホラと花

赤花烏羽玉
ロホホラは一年中どこかで咲いています。
特にたくさん花ガラを取ったり種を取ったりする時期があるので、まとまって咲く時期も年に一回あるようです。それ以外の時期はぱらぱらと少しずつ咲いています。
種をつけさせても本体が弱る様子はないので、ロホホラも受粉回数に制限はしていません。
銀冠・翠冠に比べ、烏羽玉は勝手に結実しやすいです(翠冠は交配しに行かないと結実していません)。
ふかふかの毛が汚れやすいので、花ガラはこまめに取っています。

今日は赤花烏羽玉が咲いていました。
普通の烏羽玉も結構ピンクですがさらに濃いピンク(赤?)です。
花がしぼみかけて、赤花か普通の烏羽玉かわからなくなった時は花びらをこじ開けておしべを確認しています。
おしべの花糸部分まで赤ければ赤花烏羽玉です。
(普通の烏羽玉の花糸は白です)

2015年3月1日日曜日

今年一便目

サボテンオークション日本のサイトトップに到着時の写真が上がっていました。マダガスカルからの2015年一便目が届いております。

スタッフ総出で根っこの処理、消毒、植え付けと概ね終わって一段落したところです。
温室ぎゅうぎゅうです。

根っこの処理等、写真を撮っておこうかと思いましたが、根っこの処理が終わらないことには次の作業に入れません。勢いで仕事をしてしまい撮り損ねました。
次回の便が届く頃、根っこ周りは記事にしたいと思います。

冬季は発根が難しくなるため、秋から春にかけてしばらく輸入をしない期間があります(その他にもマダガスカルとの季節の違いや輸送中の温度など色々理由がありますが)。
温室の中身が少なくなっていく中、オークションにコレクション品が放出されやすい期間でもありました。