2015年6月28日日曜日

小さい苗と植え方 その4

根を曲げずに植えるのはむずかしいです。
植替えの際、要注意なのは

根をつぶさないでまっすぐ垂らす

ことです。


根を曲げてしまうと、そのまま腐るか、生き残った場合でも数年かけて不調の原因になります。
もうとにかく、根をつぶさず植えることに全力を傾けます。
土を掘って埋めた時に曲がった根

1鉢に1本植えるときは、鉢の中に手で植物をぶら下げるようにして用土を流し込むだけなので簡単です。
問題はプランターや鉢にたくさん植えこむ場合です。


正しい向き
容器に乾いた用土を満たした状態で植えると、よっぽど上手な人でない限り根が曲がってしまうことが多いです。
根がつぶれないところまで穴を掘って植えるのですが、乾いた用土が蟻地獄のように崩れてくるので慣れないと時間もかかります。


次回は、現在まとめ植えをする時の植え方です。
なんとか根を曲げず、すばやく植えられる方法はないかと考えました。
ちょっと邪道かなぁ・・・と思い、1・2月に2年目実生の植替えをした際も記事にしなかったのですが、昨年同じ方法で植えたものは根が絶好調です。


2015年6月27日土曜日

パキポディウム受粉改

細く割った竹ひご
小さい苗特集の途中ですが、そろそろパキポディウムの花が少なくなってくる頃なので、パキポディウム受粉のその後です。
細い筆を使っていたパキポディウムの受粉はあまり結果が芳しくなく、停滞気味でした。

7日のビッグバザールで「サボテンのトゲや楊枝でつつく」という噂話を耳にし、以前あきらめた「極細の竹ひごでつつく」方式を再試行してみました。
どうも、筆より効率がいい可能性がでてきました。
花びらを切り取らずに破き、おしべ内をつつくだけの簡単な手順です。
なかばあきらめ気味につついて回ったので、マジックで印を付けていなかったのですが、結実したものに花びらを破いた跡が3個だけ残っていました(他は花ガラが完全に落ちてしまっていたので虫か人間かわかりません)。
最近は、2本咲いている実生のウィンゾリーを同じ方法で受粉中です。こちらはまだ成功していません。

つつくものが影響しているのか、ただ受粉しやすい季節になっただけなのか・・・。

ハオルチアの交配もそろそろ落ち着いてきたので、花が終わる前にもう少しパキポディウムの交配を頑張ってみようと思います。
こうなると、ねこのひげも入手したいです。

そして葉っぱが出るバナナ




2015年6月26日金曜日

小さい苗と植え方 その3

プランターに植えた小さい苗。
1年後に植え替えるつもりで植えつけています。
ロホホラ・ランポー・兜などは成長が早いので、大目に隙間を空けて植えています。(もうだいぶ育ってきました。)
根が1年後に育つあたりを予想して、いらない深さまではパーライト・粗い土などで底上げしてあります。
浅いパットをプランターに使う場合は、足をつけると根腐れしにくいそうです。(4号ラン鉢が4つ付いています。)



2015年6月24日水曜日

小さい苗と植え方 その2

「小さい苗」といっても色々な大きさがあります。
とりあえず、4号ラン鉢に1本で植えられない大きさまでは、まとめられれば4号ラン鉢に3本押し込もうと画策しています。(小苗の販売予定がない場合はなるべく寄せ植えです。)
入らなければあきらめて3号のミニラン鉢に植えます。
それ以下の大きさの苗は、本数に合わせ、2.5寸・3寸・4寸径くらいまでを目安に詰め込んでいます。
一番よく使う径は4号鉢相当の鉢です。
実生1年未満や、本数がとてもたくさんある場合は 、普通のプランターも使います。
昨日植え替えた菊水。4号ラン鉢に大きいものは1本で、小さいものは3~5本で植えました。


 まとめて詰め込む利点
1番大きいのは、苗1本あたりの用土が少なくすむことです。
用土が少なくなれば、鉢内の無駄な水分が少なくなり、鉢内の温度が上がるのが容易になります。
鉢内の温度が上がれば、根が元気に育ちます。新しい根も盛んに出ます。




野菜の種を播こうかと、たまたま持っていました。
水の面では、非常に根腐れしにくいです。
小さい苗を1本ずつ植える用の仕切り付きトレーなどもあります(サボテンオークション日本では使っていません) 。
1本ずつ植えた場合は、1区切り分の水分を1本が吸収しないといけません。(鉢の場合も、1鉢分を1本が吸うことになります。)
まとめて植えてあると、元気がない苗があっても隣の苗が人一倍水を吸うかもしれないので、鉢全体で帳尻を合わせてくれます。
複数本で水分を奪い合うので、こじれずに育った成長期の苗なら、苔がみっしり生える暇はないはずです。




もう一点は、より長さ(深さ)のある鉢が使えるようになることです。
2~3cmの小さな苗だとまだ関係のない話ですが、2.5号~3号に植えたい頃の苗だと、鉢より根が長いことが良くあります。
切らずに済めば、より安全に植替えが乗り切れます。
1寸大きい径の鉢にサイズアップして3本植えると、たいてい元気に育ちます。
1本植えと3本植えで、次の年に比較すると根の育ち方がまるで違うのでおもしろいです。

なお、根っこは日向側の鉢側面に沿って劇的に育ちます。(鉢回しをしないと根が見事に偏ります。)
黒のプラ鉢が太陽光であたたまるので、そこにさわれた根は効率よく育つのでしょう。
大きい鉢に植えられてしまうと根っこはなかなか鉢にさわれません。
3本植えると鉢の中心から外れて効率よく外側に押し出されるので、必ず1~2本は快適環境になります。
いちおしの苗を日向側に置くか、時々回してまんべんなく育てるか選べます。

3号ミニラン鉢とブラボアナスと4号ラン鉢。

2015年6月23日火曜日

小さい苗と植え方 その1

ホルスティみっしり。
今日、お客様とお話をしていて、「小さいグラキリスの実生が苔にまみれてしまって植え替えたのですが・・・」というお話がありました。
実生1年未満の小さい苗とのことです。
そこから、植え付け方や用土の話になったので、数回に分けて小さい苗特集です。

とても小さい苗については、サボテン・マダガスカルの植物・その他多肉もほとんど同じ扱いをしています。

大雑把にまとめると、ポイントは「1本で植えない。まとめられるだけまとめて植える」です。


シワ玉牡丹みっしり。(STは「しわ」「たま」です。)

たぶんスバポダ実生みっしり(1月10日記事の植替え以降育った姿です)。

臥牛みっしり。

2015年6月22日月曜日

バナナ


菊水。赤丸の中に16本出ています。
菊水の芽が生えそろってきました。
意外と視認できます。
菊水はそこそこ発芽率が高そうなので、プランター播きのまま行こうと思います。(細かい種シリーズは、全量播かずに複数回で播くつもりで取ってあります。)
一日違いで播いた赤花菊水はいっこうに発芽しません。

花籠は発芽率が低すぎたので、もう少し別の播き方をしないといけません。

精巧丸も、もう少し発芽しても良さそうです。あと数日様子を見て、増えないようなら考えます。
精巧丸。このあたりの大きさから、見やすくなります。
ぽこぽこ発芽する月世界。
エブレネウム。なかなか可愛らしい芽です。発芽率も高め。奥の方に見える同じような芽はグラキリスです。

唐突に耐寒バナナ。
まったく関係ありませんが、バナナが届きました。
屋外置場横の斜面に植えられています。
カレーのお皿用らしいです。

2015年6月20日土曜日

ロホホラ植替え

4号温室ロホホラの植替えが進んでまいりました。
ミニラン鉢から4号ラン鉢に移動するものが多いので、ロホホラも置き場所が広がっていきます。

4号温室のロホホラは根を切らずに植替えです。
成長が早いため、牡丹や兜を植える感覚より少し鉢が大きめになります。
根もしっかり育っていました。
南側の環境が良い場所をもらっている烏羽玉・銀冠です。
13日播種、グラキリス・白花エブレネウム・菊水・精巧丸発芽し(て)ました。

2015年6月19日金曜日

屋外置場から温室へ

温室も増え置き場所が広くなったので、まだあまり葉の出ていないラバティとセンナを屋外置場から温室へ移動しました。
先日ラバティの向きを直していたのは移動の時でした。

しっかり根が張った植物を徒長しないように育てるには屋外が有効です。
これから発根させるものについては、温室の方が早く発根します。葉が茂るのも早いです。
(環境の良い屋内窓際も風雨の影響なく安定した温度が保てるのか、屋外よりは発根・芽吹きが早い様子です。今のところ順調に育っています。)
時々鉢に触ってみて、身の回りの環境で一番鉢の温度が保て、植物が日焼けしない場所を探すとよさそうです。(とにかく鉢の温度が重要です)


2015年6月17日水曜日

ラバティの芽と根

左右に根だか茎だかのでっぱりがあります。でっぱりがかろうじて埋まるくらいまで土をかぶせます。



ユーフォルビア・ラバティーなどは、塊根部分だけコロンと届くことがあります。

葉っぱの名残があったり、根が付いていればどちらを上にして植えればよいかわかります。
丸い部分しかなかったり、茎っぽい棒状のものが付いていても今一つ茎なのか根なのかはっきりしない時は、とりあえず真横に向けて植えておきます。

上下逆さに植えてしまった場合、体力のない株はそのまま腐る原因になります。
体力のある株だと頑張って地上まで芽を延ばしますが、地中にあった部分はもやし状になっているので日光になれるまでにせっかく出た芽が枯れてしまったりします。
そのうえ、地上に出て発見される頃には芽が根の位置(球体の反対側)まで到達していますから、植え直す時に葉っぱの先が土に刺さることになり非常に植えにくいです。

横向きに植えてあれば、すっかり掘り起こし忘れていても土の際から芽が出るのでもやしにはなりません。(本当は時々見て、芽か根がほんの少し兆しを見せたところで正しい向きに植え直します。)ちょっと忘れていましたけれど。

7対3くらいで、芽が先に出ている気がします。
芽が先に出てくれると、根を傷つけず正しい向きへ直せます。

 左端の赤いのが芽です。右端から3mmほど根も出ています。
茎っぽい方が根でした。自信がない時はとにかく横に植えておきます。
植え直し終了。左の湿った色をした部分が埋まっていた側、白い方が地上にあった側です。

2015年6月16日火曜日

6号温室への移動開始

入れはじめ。もっと運びました。

立派な坂道に。
できたての通路にすべり止めの砂をまき、3号温室から6号温室へ、植物の移動がはじまりました。
とりあえずコレクション用の温室になるようです。

移動の際はひさしぶりに鉢を持つ機会です。重さでだいたいの健康状態が把握できます。
重さがしっかりとあり、普段の水やりの際に乾きが早い鉢は、とても元気です。
まだ軽かったり、本体がへこんでいるけれど早く乾く鉢は快方に向かっているはずです。

6号用ホースをまだ引いていないので、5号温室からホースを引っぱってきて初水やりです。


2015年6月15日月曜日

植替えも着々と進行中

バラ丸と精巧殿も植替え終わり棚の上に並びました。
鉢が大きくなると置場の面積も増えます。
根っこは切らずにそのまま植替えです。

2015年6月13日土曜日

道、できてました

朝、行ってみてびっくり、6号温室への道が開通していました。
昨日は午前で帰ったのですが、まさか半日で通路が出来上がっているとは・・・・・。

今晩22時よりオークションスタートです。

2015年6月12日金曜日

6号温室への道


温室が出来上がったのはいいものの、近道がなく、植物の移動に時間がかかります。

3号から6号へ、斜面を削って新たな道を作るようです。
急勾配なので難工事になりそうです。
もちろんスタッフが工事します。

2015年6月11日木曜日

6号温室完成!

ビニールの梱包を解きます。
天気にも恵まれ、ビニール張り5人でスタートです。

いつもは地面から斜めにパイプを渡してビニールを引っ張り上げるのですが、6号温室は裏手に小さな崖があるのでそこからパイプを渡してビニールを引っ張りました。
だいぶやりやすいです。

崖の上にビニールをセット。パイプが3本渡してあります。

横から見たパイプ。ビニールの中央に引っ張るためのロープが付けてあります。

              温室の反対側で脚立にのぼって1人待機。ロープを引っ張ります。                                地上では2人両側からビニールを引っ張って進みます。

引っ張り終わり。すっぽり温室が包まれます。

あとはビニールを留めればできあがりです。渡してあったパイプも外します。

間口もとめます。
本日は7時集合でした。上部のビニールを留め終わり、横も半分留めたあたりで7時45分。みんな慣れていて早いです。

間口のビニールは出入り口部分を切り取り、引き戸は別にビニールを張ります。
ビニールの裾は土に埋めるのですが、夏場はビニールをめくるので、間口だけすべて埋めてあります。

内部の棚にも砂が入っているので、これでいつでも植物が入れられます。
マダガスカルの植物が入る予定です。サボテン用の他の温室ほど温度を上げる必要がありません(上がりすぎるのが困ります)。棚は低め、天井は全温室中最も高いです。
寒冷紗を取り付けてできあがりです。内張りビニールは寒くなってから張ります。

2015年6月10日水曜日

万象も発芽

右が発芽した花籠、左が発芽した万象です。
温室の床へ置き場所を移したら、万象も発芽していました。
隣の写真のように発芽しています。
見えませんが。

まったく映らないので、おもちゃマクロレンズを使いぼんやりと撮影してみました。
万象の芽が種からの想像より小さかったです。
花籠の種の殻と、芽の対比を考えると、丸(球体?)は無駄がない形なのでしょうか。

明日は雨風の影響がなければ、いよいよ6号温室のビニール張りです。

            ぼんやりと花籠。白飛びしている丸が本体で、その上の黒っぽい小さめの丸が殻、             放射状の綿毛っぽいのが根だと思います。

芽らしい芽が出ました。万象。

2015年6月9日火曜日

花籠発芽

5月31日に播種の花籠が、昨日数粒発芽していました。
写真を撮っても用土しか見えません。

玉扇・万象はまだ発芽していませんでした。
温度が足りていないのかもしれないので、部屋の中から温室の暑すぎない場所へ置き場所を変えます。

2015年6月8日月曜日

キフォステンマsp・パキプスの葉っぱ

とても伸びます。
ビッグバザールにて、5回ほどお問い合わせがありましたので、キフォステンマsp・パキプスの芽が出た姿です。

4月15日に新芽が出た株が、こんな状態です。
葉っぱと蔓をたどった先にある小さい丸っこいのが本体です。

ただいま、行燈仕立てにしようか、昨年と同じように何回かカットしてこんもりさせようか迷っていて伸びています。

カットする場合は、葉っぱを2節くらい残して切ると安全です。
切るとまた別の蔓と葉っぱが出てくるので、好みに切りそろえます。

冬になれば、葉も蔓も枯れて毎年リセットされますので、気楽に整えています。
(今のところ、毎年枯れる株のみ見ています。冬に落葉しないグラキリス、等もあるので、枯れない例があるかもしれません。)

2015年6月7日日曜日

夏の「サボテン・多肉植物ビッグバザール」ありがとうございました

夏の「サボテン・多肉植物ビッグバザール」(五反田TOCビル) に出店いたしました。
サボテンオークション日本のブースでお買い上げいただいた皆様、足をお運びいただいた皆様、まことにありがとうございました。
回数を重ね、会場中ますますの盛況ぶりでした。


10時頃。だいぶ減ってまいりました。グラキリスは残り2~3個。
相変わらず、グラキリス(特に小ぶりのもの)はご好評をいただいております。
13日スタートのオークションにも多数の出品がございますので、ぜひご参加ください。

本日お買い上げいただいた植物はすべて鉢植えでした。
2年分の肥料を入れ、適正な用土の量で植えてあります。
2年ほど植え替えずにそのまま栽培してください。
植物は今、根を張ろうとしている最中です。不必要な植替えは根を傷め、植物を枯れさせる原因になります。

マダガスカルの植物、栽培基本編は、「MAD栽培基本」のラベルにまとめてあります。
現在サボテンオークション日本で行っている栽培方法に準じて記録してあります。
栽培方法が変わればその都度記事にしようと思います。

栽培方法を参考にする場合は、用土・水やり(プラス置き場所)をセットで参考にすることをおすすめいたします。
水やりが多い育て方の場合は、水はけの良い用土を使っているでしょうし、
水を辛めにしていれば、保水の良い用土を使っているかもしれません。
片方だけ採用してしまうと、植物にとって大変過酷な環境になりかねません。

2015年6月6日土曜日

キリンウチワの花

キリンウチワの花が咲きました。
記憶にないと思ったら、咲くのは初めてだそうです。

そろそろ種まきと同時進行で、実生接ぎ用のキリンウチワプランターを用意しないといけません。

2015年6月5日金曜日

箱詰め、夏の「サボテン・多肉植物ビッグバザール」

夏の「サボテン・多肉植物ビッグバザール」、
植物の箱詰めが、ほぼ終わりました。

マダガスカルの植物をたくさん出品いたします。
お昼ごろには完売間近なことが多いです。
種類を多くご覧いただく場合は、早めのご来場がおすすめです。




2015年6月4日木曜日

植替え折り返し地点通過?

牡丹みっしり。5号温室は、牡丹があと3棚に置いてあります。
 5号温室の牡丹は植替えが終了しました。
まだ、2・3・4号温室に牡丹はありますが、植替えも折り返し地点をすぎたのではないでしょうか。

中に空鉢が入ったものが多いです
根と本体が鉢でつぶれないよう高い位置に植えてあります。
その分用土多めです。
4号温室、帝冠・士童・兜・マクドガリ終了です。この4種類は根を切っていません(士童単頭を除く)。抜いてすぐ植え付け、翌朝水をやり棚に戻しました。
4号温室牡丹も三分の一ほど終わりました。
この温室にもまだ、烏羽玉・菊水・バラ丸・精巧殿などが残っています。
最小限の鉢と用土に入れたのでやや見た目が悪いです
黄色い根がぎゅうぎゅうに生えていました