2016年8月16日火曜日

植物が届いたら

オークションでお買い上げいただいた植物は、箱に数日入ってお手元に届きます。
さらに、オークション用の写真撮影から発送まで、1週間から10日ほど、温室ではなく事務所室内で過ごしております。

当ブログ「MAD栽培基本」ラベル内の記事
マダガスカル植物Q&A「根っこ出てるの?ついでに、置き場所は?」編 
にも、下の方にありますが、
新たに日当たりが良い場所に植物を置く場合は、必ず日焼け対策を行ってください。

なお、サボテンオークション日本で入札がなかった植物を夏期に温室に戻す場合の手順です。
1.乾いていれば水をやる。
2.温室の棚上は光も強く温度も高いので、温室内通路の日当たりの良さそうな地面(ただし寒冷紗がある部分)に数日置く。
3.水をやりつつ棚に戻す。
発根しているものがほとんどなことと、日焼けしない程度の管理(水など)がだいたい分かっているための処置です。
植物が届いたけれどどうしよう?と思った方は、どんなものでもとりあえずティッシュペーパーで鉢以外の本体部分を1週間ほど覆って日なたに置くのが安全です。特殊な事情がないかぎり水やりもします。(あれば白い寒冷紗でもいいです。)

夏の発根していない植物について
発根管理は、鉢のサイズにもよりますが、以下の順で難易度が上がっていくのではないかと思います。
1.温室(夏季は寒冷紗付き。)
2.クーラーが入っていない日当たりが良い室内窓辺
3.日当たりが良いベランダ等軒下
4.日当たりの良い屋外(遮るものなし)
「鉢は温めたい」 でも「植物に根がなく体力がないので過酷な環境がつらい」、この2点の兼ね合いがあるので、1と2が扱いやすいのではないでしょうか。
特に5号鉢あたりのサイズまでなら、生活できる程度の通風があれば過酷になりようがない分温室より室内の方が扱いやすいこともあります。(根腐れの心配がない水管理でも日焼けと根を枯らす心配がほとんどないため。温室によっては出たての根を枯らさないためにそれなりの頻度の水やりをしています。)
大きい株はなるべく温室でがんばりましょう。

温室の利点に、温室内の温度がまんべんなく上がるので、鉢ごとそれなりにしっかり遮光しても鉢内部の温度が保てることがあります。(大量に植物があると植物本体だけ日除けをするのが難しいので。)

屋外の完ぺきな直射日光下に置くしかない場合は、鉢だけが温まるように本体には寒冷紗を巻き続けるなど、工夫が必要になるかもしれません。試行錯誤が大好きな人向けです。植物と相談しつつがんばります。

栽培に慣れるまでは、形を崩さないために過酷な環境に置く・水をものすごく辛くする、等はひとまず置いておき、しっかり根が出て、その年を生きのびてからにするのがおすすめです。
3年目くらいに入ると、今まで1週間水をやらないとイモがしぼんでた株が10日以上もつようになったりします。
個体差がものすごくあるので、自分の植物の癖をよく観察しつつ付き合っていきます。