2021年12月25日土曜日

掌返し

今日は水掛けますよ。
前の記事と同じ場所のサボテンです。
びしょびしょにはしていませんが、ざばーっと水をかけています。

事情が変わりました。
サボテン温室も暖房試運転とクリスマス寒波用に、数日間夜間の加温をするようになったのです。
加温で温室内が乾きやすくなるため、その分を補う必要が出ました。
 
この温室のように、同じ冬の水やりでも条件が変わればまったく水のやり方が変わってきます。
何のために水をやって、何のために水をやりたくないのかを考えます。他の人の真似をして失敗する理由の多くは自分のおうちと人のおうちの条件が植物も含めなかなか同じことはないからだと思います。

 
この温室だと夜間加温前は、
水をやる理由
・サボテンが成長しているから(植物が水を吸う用)
・晴れた日の日中は40度以上になるから(日焼け対策用)
 
水をやりたくない理由
・牡丹が低温で生長点が濡れていると頭から腐るから
・夜間加温をしないため、水やり後のサボテンがなかなか乾かないから 
 
上記の理由です。
夜間の加温なしだと、最低限水をやりつつ晴れた日の温度が高いうちにサボテン表面の水気が乾く程度の水やり、となります。
 
ところが「夜間加温」に条件が変わると、
水をやる理由が、
・サボテンが成長しているから(植物が水を吸う用)
・晴れた日の日中は40度以上になるから(日焼け対策用)
・夜間加温で乾燥するから(加湿用)
となり、夜間に温度が下がらず生長点も乾かしてもらえるので牡丹が腐るリスクが激減し、水をやりたくない理由がほぼなくなります。(でも少し生長点からの腐れが怖いので夏よりは少なく、加温で乾く程度の水やり量にしています) 
多少棚の砂にも水を足しておかないと乾くのが早くなりすぎるため、鉢の中以外にも水分を足します。

 
 

日中の温度はあまり上がらないけど夜間加温、という他のサボテン温室は鉢内はほとんどやらずすごく天気のいい日に表面だけ散水です。日中も高温だし加温もするという温室は撒く日の天気だけ気を付けていますがしょっちゅう水をやっています。
温室全体の加湿をしたいけれど、頭から今水をかけると腐るかも、という場合は、かけても大丈夫そうな植物に多めに水をやったり、どうしようもなければ通路や棚板にだけ水をまいたりしています。