2017年11月1日水曜日

逆転有り

左が1年前には群れの中で上位の大きさだった株。右は2本で一鉢に植えてあった「中」以下の株。
種を播いて一度目の植替えをする時に、だいたいの大きさで選別し大中小に分けて植えています。
2度目の植替えでも3度目の植替えでも、1本ずつ植えられるようになるまでは同じような大きさのものをまとめて植えていきます。
大きさが同じだと根の状態(主に長さ)も似たようなものになるので、鉢内の用土が調整しやすいからという理由も大きいです。

サボテンの実生は、一度目に選別するとその後は大中小の垣根を飛び越えてサイズの逆転が起こることはまずありません。
プランターや鉢の中でお行儀よく揃ったまま育っていきます。
どうも、パキポディウムの実生では事情が違うようで、3度目の植替えをするくらいまでは成長具合が読めません。
「小」に選別して置いた株が同じ日に播いた群れの「大」を抜かしていたりします。

グラキリスだと大きい株と良形の株両方に目印の赤い札を入れておいたりするのですが、形にそれほど差が出ないエビス笑系・エブレネウムは単純に大きさだけで赤札を挿してあります。
植替えていると、赤札を挿してあるエビス笑が2本まとめて植えてある鉢のエビス笑にはっきりと抜かされていたりします。(2本一緒に植えてあるということは、同じ時に1本で植えた株より絶対に小さいのです。小さいからまとめて植えたので。)
ほぼ、赤札が現在の飛び苗の目印になっていません。ぐだぐだです。
3年目に入ると逆転があまり起きていないように見えるのですが、その頃になるとサンプルにならないほど絶対数が激減しているので観察が正しいかが今一つ分かりません。