2020年9月9日水曜日

夏季と屋外 その3


露天の可・不可

露天に置いた時起こる問題は主に「日焼け」と「根腐れ」です。

日焼けの主な原因は以下です。
1.水切れ
2.直射日光が不向きな植物
3.直射日光が当たる上に高温すぎる

1.は、水やりの有無だけでなく、発根していないもしくは根が少ない状態でも水切れと同じ状態になります。よって元気に水を吸い上げている株以外は露天に置かないようにします。

2.は、パキプスなど、高温・強光線・熱風のどれかが重なると障害が起こりやすい種類が多いです。耐えられる確信のないものは露天に置かないようにします。

3.は植物側の原因ではなく環境が原因です。同じ日の同じ気温同じ植物でも、環境によって直射日光を耐えきれないことがあります。
屋外、とひとくくり言いますが、身の回りの屋外は人によって相当条件が違うと思います。
気を付けないといけないのは、周りが土や芝生や草木のある自然いっぱいな「屋外」なのか、コンクリートやアスファルトに囲まれた人工物の多い「屋外」なのかです。
前者はトラブルが起こりにくく、後者はトラブルが多発するようです。
夏季のトラブルのほとんどが日差しと温度など「高温」によるものなので、熱されてしまうコンクリートのテラス・屋上、アスファルトの地面などが近くにある場合は、想定以上に過酷な環境になってしまうことが多々あるようです。
 
根腐れは、露天だと雨が原因で植物に必要な以上に鉢が湿りっぱなしになることで起こりやすくなります。
夏の温度が高い時期でも、根の調子が万全ではない植物や、鉢の号数が大きい植物(6号鉢以上が目安)は水分過多になるので、屋根のある場所に置くようにします。



「夏季と屋外 その2」も踏まえると、水を元気に良く吸う大きな鉢ではないパキポディウムに適宜水をやりつつ土と緑に囲まれた環境に置くのでなければ、露天に置くのは避けたほうが無難です。